【文献管理】論文以外も管理できる!Paperpileを活用しよう【Googleと相性抜群】

「限られた人生の中で学び直しを極力減らすツールをご紹介する」というコンセプトで、前回は超絶便利なメモアプリ、ナレッジベースのNotionをご紹介しました。

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本記事では文献管理ソフトのPaperpileをご紹介します。

文献管理ソフトは文字通り文献(主に論文)の収集や管理を支援するソフトウェアです。文献のPDFに含まれるメタ情報(著者名、ジャーナル名、出版年など)を元に文献を分類したり、論文を書く際には引用情報を自動で出力してくれたりと、文献周りの面倒な作業を代わりにサクッと行ってくれます。

文献管理ソフトとして有名なものにはEndNoteZoteroMendeley等があります。私はMendeleyとReadCubeを使用していた時期があるのですが、モバイルで快適に使えなかったことを不便に思っていた記憶があります。文献をまとめる機能に特化していても、読む機能には特化していないというイメージです。

本来であれば知識を蓄積するためにも、文献のPDF上に自由に書き込みやコメントができるとありがたいのですが、PDFは如何せん編集しづらいのが悩ましいところです。例えばiPadアプリのGoodNotesPDFを読んだり、書き込んだりすることには特化していますが、文献管理という面からは圧倒的に力不足です。

読む・まとめる、の両立ができる良いアプリはないものかと悶々としていた時、友人がPaperpileというアプリを教えてくれました。

Paperpile

Clean and simple and reference management for the web. Sync …

Paperpileとは

PaperpileCited from Paperpile

Paperpile(ペーパーパイル)は2012年にMITの3人の計算生物学者が開発したクラウド文献管理ソフトです。Paperfileの目標は「論文を収集し、管理し、書く作業を根本からシンプルにすること」だそうです。

Paperpileはブラウザとモバイルアプリ(Android, iOS)、そしてWordからアクセスが可能です。Googleとのスムーズな連携ができることが特徴である反面、Googleアカウントを保有していることが前提となっております。

アップロードしたファイルは自動的に「著者名 – 出版年 – タイトル」の形でリネームされ、連携したGoogleアカウントのGoogleドライブ上で、アルファベット別のフォルダに保存されます。

主な機能

Paperpileは文献管理ソフトですので、基本的な文献管理は何でもできます。そのため敢えて基本機能については特に触れないこととして、他のソフトと比較してユニークな機能だけご紹介しますね。

※Google Docsと連携してドキュメント上に簡単に引用文献一覧を作成できるのですが、その機能の紹介については割愛させていただきました。

論文以外の文献管理もできる

Paperpileは以下のファイルタイプに対応しています。

  • BibTeX (.bib)
  • RIS (.ris or .txt)
  • PDF (.pdf)
  • NBIB (.nbib)
  • EndNote files (.enw or .xml)

文献管理ソフトと銘打ってはおりますが、PDFであれば何でも保存、管理できます。例えば下の画像は私のPaperpileのライブラリから一部切り取ってきたものですが、いずれも論文ではなく、スタンフォード哲学百科事典というサイトからダウンロードした記事PDFです。

Paperpile文献リストPaperpileはPDFであれば論文以外も扱える

「実質論文と変わらないじゃないか」と言われればそれまでなのですが、想定される文献の種類の中に、楽譜や国際法(どんな文書かちょっと想像できません)など様々なものがあらかじめ用意されているのです。これにはPapertileの「論文に限らずどんな文献も全て管理してやる!」という気概のようなものを感じます。

もちろん原理的には他の文献管理ソフトもPDFであれば何でも管理できるはずなのです。しかし例えばEndNoteで楽譜のアップロードが想定されているという話を私は聞いたことがありません笑 (勉強不足でしたらすみません…)

Paperpileで扱えるファイルの種類楽譜でも何でも管理可能

Chromeから直接文献を保存できる

2021年現在ブラウザのシェア世界1位はGoogle Chromeです。モバイルアプリを別として、パソコンから普段使いするブラウザとしてChromeに勝るものはないと個人的に思っています。

PaperpileにはChrome Extension(拡張機能)が用意されており、これを用いるとChromeからワンクリックで文献を保存することができます。

Chrome Extensionで直接保存Cited from Chrome Webstore

モバイルアプリから直感的に読み書きできる

他の文献管理ソフトではなくPaperpileをあえて選ぶ決め手となるのは、Viewer with annotations (β版)の存在です。これはPDFにハイライトや付箋をつけて、自分なりのまとめができる機能です。

この機能はモバイルアプリ、特にiPadから使用する際に真価を発揮します。私は普段からiPad Pro上で文献を読んでいるのですが、なんとPaperpile上ではApple Pencilを使ってそのまま書き込みができるのです。

もちろんメモとしてはしっかりと文字に起こして残しておく方が良いとは思います。しかし思いついたことをパッと書き込めると、思考が邪魔されないので頭が大分楽になります。

Paperpileの気になるところ

現状ほとんど不満はないのですが、一部お伝えしておかなければならないポイントもあるのは確かです。

料金

残念ながら無料プランが存在しません。個人/学術プランだと月$3、ビジネスプランだと月10$となっております。私は個人/学術プランのため、月300円ちょっとを文献管理のために費やしています。300円の価値は人それぞれかと思いますが、得られる効用を考えると圧倒的にお買い得だと私は思います。

1カ月の無料トライアルもあるので、まだ触れたことのない方は是非一度お試しください。

Viewer with annotations がブラウザ版でバグる

先述の通り私は普段iPadアプリからPaperpileを利用し、文献にハイライトや書き込みを行っています。Paperpileは自動的にファイルをクラウド上で同期してくれるため、iPadで注釈した内容がブラウザでも確認できるはずなのですが…なぜか下の画像のように、ハイライトの位置がバグってしまいます。

Viewer with annotationsのバグ(β版)ハイライトの位置がずれている

なおiPadやスマホで再度閲覧する際には、想定通りの位置にハイライトが表示されるため、ブラウザで閲覧したからと言ってハイライトの位置そのものが動いてしまうわけではなさそうです。

β版のためバグはあって当然ですが、今後の改善に期待です。

まとめ

Paperpileは任意のPDFを簡単に管理でき、モバイルアプリから直感的に読み書きもできる、知識の蓄積に非常に有用なアプリです。皆様もぜひお試しください!